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【大人の歯科矯正Q&A】治療方法、痛み、費用、期間の疑問に応えます

40代50代になったら、スキンケアと同様にオーラルケアも大切に。気になっていた歯並びを整えるとともに、この先のケアをしやすくするためにも、大人の歯科矯正を始める人が増えています。歯科矯正は大人になってからもできるの?どんな治療があるの?期間は?素朴な疑問をドクターに伺いました!

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Q:40代50代で矯正を行うメリットは?

Aインプラントが入って治療が複雑化する前のこの年代に矯正を始めておくのはおすすめ。歯並びを整えることで、歯が磨きやすくなり歯周病ケアにもつながります。

Q:どんな歯だと矯正したほうがいい?

A歯並びがガタガタだったり、左右バランスよく咬合していない場合は矯正したほうがいいです。また、ご自身が歯列に対してコンプレックスがある場合もおすすめ。 

Q:矯正の種類はどんなものがある?

Aブラケット(ワイヤー)矯正アライナー(マウスピース)矯正2種類があります。一般的な矯正治療では歯の表面に金属やセラミック素材のブラケットをつけ、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしながら歯列を整えます。歯の色と同じセラミック素材のブラケットを選ぶこともできます。アライナー矯正は、透明なマウスピースを装着して矯正する治療法。目立ちにくいのはもちろん、取り外しができるので飲食や歯磨きもしやすく、口腔衛生が保ちやすい利点も。有名なものにアライン・テクノロジー社製のインビザラインや、GC社のトランスクリアがあります。

 

Q:歯科矯正は痛い?

Aワイヤー矯正の場合は月に一度ワイヤーの強度を変えるので、23週間のスパンで徐々に変えていくマウスピース矯正よりも痛みを感じることが多いかもしれません。

Q:どんな歯医者さんで矯正したほうがいい?

A治療方針をわかりやすく説明してくれたり、症例が多い歯科医院をおすすめします。治療の途中で何か問題が出た場合もリカバリー(調整)をちゃんとしてくれる歯科医院もいいと思います。また、最初の診察の時に、食事以外の時間にずっとマウスピースをつけるのは難しいなど、自分の好みをしっかりと先生に伝えることも大切。

 

Q:昔は子供のころに矯正すべきと言われていましたが、今は違うの?

Aインプラントなどの治療が始まる前がおすすめですが、年齢制限はないので何歳からでも矯正治療は始められます。また、近年40歳以上の矯正人口は増加傾向にあります。

Q:「嚙み合わせがいい」 というのはどういう状態?

A左右の歯が均等に当たり、臼歯(奥の歯)と切歯(前歯)で嚙めて、安定した状態。顎が不自由なく開け閉めでき、元の位置に戻る状態です。


Q:矯正にかかる期間は?コストは?

A全体矯正の場合、ワイヤー矯正で23年、マウスピース矯正で2年半〜3が目安。費用は治療範囲などによって変わりますが、インビザライン上下で80万円〜(検査含む)。診察料に加え歯科矯正治療中にかかる費用や調整料も歯科医院によって異なるので、HPなどで確認いただくのが最善です。

Q:矯正中に注意すべきことはある?

A装置の破損や変形を避けるため、粘性の高いものや引っかかりやすい繊維質の食べ物、また着色しやすいコーヒーやカレーを控えること。さらにアライナーは装着時間を守ることも大切です。

Q:アライナー矯正は見た目でわかりづらいのがメリットですが、逆にデメリットはある?

A目立ちにくく取り外しができるメリットがある反面、120時間という装着時間を守らないと予定通りの効果が出ないので自己管理が必要になります。また、症例によりますが、どんな状態の歯でもできるというわけではないのがデメリットになります。

神奈川歯科大学歯学部卒業。2008年、ルネス青山デンタルクリニック開業。都内歯周病専門医、矯正専門医。審美治療の研鑚をつむ。国際口腔インプラント学会FELLOW取得など国内外でハイレベルの歯科治療を学び現在に至る。

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2022年『美ST』5月号掲載
撮影/千葉タイチ(人物) ヘア・メーク/陶山恵実 スタイリスト/菊地ゆか モデル/橋本マナミ 取材/八尾美奈子 編集/永見 理

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