SKINCARE

40代50代注目!最新&人気の【美容成分】どこにどう効くの?

世の中にはさまざまな美容成分がありますが、どんな仕組みでどんな効果があるか知っていますか?日本で古くから親しまれる米や麹由来の美容成分も、古くは体感で感じられていた効果が、今では科学的に証明されています。美容成分と効果の所以を知れば、自分に合った運命のスキンケアに出あえるかも!?

まだまだあります!美ST世代注目の美容成分

A:【ライスパワーエキスNo.11】水分保持能改善

肌が生まれ変わる場所まで深く素早く浸透。水分保持能の改善によって、一時期な潤いではなく、自ら潤う肌に高めます。ライース®リペア インナーモイスチュアローション No.11[医薬部外品]120ml ¥8,800(勇心酒造)

【ライスパワー®︎No.11】とは▶︎▶︎独自のコメ発酵成分がシワや弾力に力を発揮

ライスパワー®︎No.11が基底層まで浸透し、肌機能そのものを整える。参考資料提供/勇心酒造

勇心酒造の独自技術により、国産米からエキスを抽出し、複数の微生物によって発酵・熟成させて得られる。1995年に同社が厚生労働省に申請し、2001年に日本で唯一「皮膚水分保持能の改善」効果を認められた医薬部外品有効成分。皮膚水分保持能は人が持つ肌の力だが、加齢や環境により衰えてしまう。ライスパワー®︎No.11は、一時的な保湿ではなく、肌そのものが正常に水分を保つ力を持てるよう肌の内側に働きかけ、バリア機能がしっかり働くように導く。元々、アトピーに悩む人に向けて皮膚科医と共同開発されたのが始まり。ライスフォースやコーセーの米肌にも配合。

B:【ペプチド】ハリ不足に

別名「アディフィリン」と言われるアセチルヘキサペプチド–38を配合。肌がヒアルロン酸を作り出す力に着目した2種の保湿成分とともに、頰や目元のハリやボリューム不足に働きかけます。エンビロン デュアルブーストクリーム 30ml ¥14,300(プロティア・ジャパン)

【ペプチド】とは▶︎▶︎「塗るボトックス」と言われるペプチドが話題

複数のアミノ酸が結合してできた化合物。人の皮膚・筋肉・髪の毛などの体の大部分を作るタンパク質のもととなるのがペプチドであり、もともと肌に存在する成分だが30代になると少しずつ減少する。最近注目のペプチドは2種。一つは、バストや頬など脂肪組織のボリュームをサポートする「アディフィリン」(アセチルヘキサペプチド–38)。もう一つは、「塗るボトックス」と話題の、アルジルリン(アセチルヘキサペプチド–3、または–8)で、スペインを拠点とする研究所で発見。神経と筋肉の接する部分で、表情筋を緊張させる神経伝達物質を抑制し、その収縮を弱める。

C:【プラセンタ】シミ対応オールインワン

豚プラセンタ由来の高濃度プラセンタエキスが、メラニンの生成を抑制。美肌を支えるグリチルリチン酸ジカリウムと天然発酵由来の「TNF」を配合し、これ一つでシミ悩みのない透明肌に。SIMIUS 薬用ホワイトニングジェル EX モイスト 60g ¥5,217(メビウス製薬)

【プラセンタ】とは▶︎▶︎歴史上の美女たちも愛用した若返りの成分

紀元前から薬として用いられた歴史があり、クレオパトラやマリー・アントワネットも若返り、美容の目的で利用していたそう。豚や馬などの胎児を成長させる胎盤から抽出される成分で、生命を維持するための豊富な栄養素が含まれており、幅広い効果が期待できる。美容面では、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素、核酸などの美肌成分を多く含み、さらに「細胞増殖因子」と呼ばれる細胞分裂を活発にさせる成長因子が含まれていることが大きな特徴。動物由来のプラセンタの他に、胎盤を持たない魚類の卵巣膜から抽出した「海洋性プラセンタ」、植物の胎座を集め抽出した「植物性プラセンタ」も。

D:【プレ/プロバイオティクス】マイクロバイオーム

3種類のプレバイオティクス由来成分と、乳酸菌、ビフィズス菌エキス、イースト菌エキスといった4種のプロバイオティクス由来成分によって、加齢や汚染物質などによって乱れた皮膚常在菌叢(マイクロバイオーム)のバランスを整える。ジェニフィック アドバンスト N 30ml ¥11,500(ランコム)

E:【プレ/プロバイオティクス】ポストバイオティクス

30年以上の発酵研究によって12種類以上の美肌分子から構成される独自成分「ポストバイオティクス12+」とプロバイオティクスの「98.9% バイオ アクティブ ラクトバチルス ファーメント」を配合。2段階の表皮バリア機能を叶える。マイクロ エッセンス ローション BF 200ml ¥14,850(エスティ ローダー)

【プレ/プロバイオティクス】とは▶︎▶︎発酵と美肌菌がもたらす肌力の基本

表皮には上部の角質層バリアとそれより下のバリアがあり、プロバイオティクスは両方に好影響を及ぼす。ポストバイオティクスが加わることでこの働きがより強化される。

プロバイオティクスは1989年にイギリスの微生物学者フラー博士によって定義された。オリゴ糖に代表されるプレバイオティクスは有益な細菌の栄養源となり、それを摂取して活性化するのがプロバイオティクスで、特定のビフィズス菌、乳酸菌が代表的。保湿、抗炎症、バリア機能強化、肌エネルギー機能を活性化する効果がある。発酵成分は化粧品にさまざまに配合されてきたが、言葉自体が広く認知されたのは、2019年発売のランコム「ジェネフィック アドバンスト」から。今年、プレ/プロバイオティクスをさらに発酵させたポストバイオティクスをエスティローダーが搭載して商品化。

F:【シカ(CICA)】敏感肌エイジング

厳選したマダガスカル産のシカに、高い修復力とエイジングケアを叶える独自処方の「アクティシカ」をプラスして配合。外的刺激をブロックしながら、ダメージも同時にケアし強い肌へと導くクリーム。シトラナ シカリペア クリーム 50g ¥4,950(プレミアア ンチエイジング)

【シカ(CICA)】とは▶︎▶︎鎮静効果と損傷した肌を改善する「若返りのハーブ」

表示名として、マデカッソシド(ツボクサの主要成分)、タイガーリーフ(ツボクサの一種)、センテラ アジアティカ抽出物と書かれることも。語源は「傷跡」を意味する英語の「cicatrix(シカトリクス)」、前述の「Centella Asiatica」の略とも言われる。シカ化粧品の火付け役は韓国コスメ「ドクタージャルト」だが、古くから伝統医学アユールヴェーダでも「ツボクサ」は用いられてきた。ツボクサは近年WHOが「21世紀の驚異的薬草」と認め、保護すべき重要な植物だと発表。皮膚、神経、血液の代謝機能の改善が期待でき、「若返りのハーブ」とも呼ばれる。葉や茎から抽出される「ツボクサエキス」には、抗炎症作用、抗酸化作用、損傷した肌の改善、ニキビ予防、コラーゲン合成促進、肌荒れをケアするなどさまざまな肌悩みへの効果が期待されている。

G:【コウジ酸】シミの増加を抑制

シミの増加、濃くなるシミを抑制するメカニズムに着目。コウジ酸がシミ生成細胞のメラノサイトに直接働きかけ、メラニン生成を抑制する。独自複合成分ブライトコンセントレイト コンプレックス配合。ホワイトロジスト ブライト コンセントレイト[医薬部外品]40ml ¥16,500(コスメデコルテ)

H:【コウジ酸】シミのもとを無色化

コウジ酸配合美白美容液がシミの発生源に直接アプローチし、メラノシューティカル処方で浸透性を強化。透明感のある肌に。桑黄エキス、カリンエキスも配合。ONE BY KOSÉ メラノショット ホワイト D[医薬部部外品]40ml ¥5,830(コーセー)

【コウジ酸】とは▶︎▶︎麹から生まれたあらゆる色素沈着をケアできる医薬部外品有効成分

麹を扱う杜氏の手が白くなめらかなことから研究が始まった。メラニンアタックの代表的成分で、メラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを抑える。

麹から1907年に発見され、1975年に三省製薬がメラニンの生成を抑制する働きを発見して、1988年に厚生労働省が美白有効成分として承認。メラノサイトに直接働きかける成分で、「メラニンを作れ」という情報伝達物質、活性酵素、炎症にアプローチし、シミの根本を制御する。シミだけでなく、肝斑やニキビ跡などあらゆる色素沈着に対応でき、また、黄ぐすみの原因となるAGEsの産生と肌老化を引き起こす炎症も抑え、ハリや弾力にも効果がある。

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2022年『美ST』6月号掲載
撮影/河野 望 取材・文/大佛摩紀 イラスト/まるはま 編集・文/石原晶子

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