竜星涼さん「ちむどんどん」で"ダメ男"演じるその想いと素顔

NHKの朝ドラ「ちむどんどん」でお騒がせの「ニーニー」がまさかのスタイリッシュな容姿と垢抜けたファッションセンスで登場。さらに品格ある立ち居振舞いと落ち着いた表情にスタッフは一瞬で心奪われてしまいました。今後の活躍が楽しみな竜星 涼(りゅうせい りょう)さんの特別インタビューをお届けします。

40代の女性は魔法使いですね。その経験値は品格にも色気にも繫がる

お話を伺ったのは……俳優 竜星 涼さん
モード系ファッションが好きで特にハイネックはスティーブ・ジョブズ並みに数えきれないほど持っている。「季節ごとに様々なブランドのコレクションラインをチェックし、ネットかショップに行って購入します。ショップには日本人用に作られた洋服もあって、見つける喜びがあるんですよ」。そんなモードなスタイルでどこにでも行くそう。猛暑の今夏は購入したサマーニットが暑くて着られず、一体いつ着るのがいいのか、日本の気候と自分との矛盾に闘っているそうだ。

身長183cm、9頭身のスタイルはパリコレ経験もあるほどで、何でも着こなせる。そんな姿とは裏腹に、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」ではタンクトップ姿が印象的な、自由奔放、素行が悪いけど家族思いの兄・比嘉賢秀を演じ、何かと話題だ。「様々な声が僕にも届いてます。批判もありますが、俳優としては『しめしめ』気分。どんな評価でもありがたいです。諸先輩も『いい役貰ったね、やりたくてもできない役』と言ってくださり、今やらせていただけることは最高に幸せです」。今後は彼の苦悩を徐々に表現していく。「まっすぐなピュアさと人を信じるところは僕自身と似ています。だからこそ僕が演じることで、どこか許せる、笑っちゃえる賢秀を届け、共感していただけたら嬉しい。そこをモチベーションに頑張っています」。

心身ともに多忙な中ストレス発散は運動だ。かつては体脂肪7%を維持していたが、最近はモチベーションを上げるひとつのケアとしてキックボクシングを週2回やっている。だから自分に負荷をかけすぎない。「食生活は好きなものを食べたい。特にラーメン好きでほぼ毎日食べるので、そのために運動するというのもあります」。朝はアーモンドミルクか豆乳を飲み、納豆やフルーツを意識して食べる。

「30歳お肌の曲がり角が目前。だから化粧水、クリームもつけています。でも寝るのが一番の美容。ドラマを見たり、ぼーっとして、夜更かししては、『何でこんなに時間がたつのが早いんだ』と反省も。ぎりぎりまでスマホを見て、寝付けない経験もあり、質のいい睡眠にはスマホを見ないことだと実感しています」。

40代の女性については、「魔法使いですね」と即答。「何でもできて、どこにでも行ける自由もあって、中身も外見もどうにでも化けられるイメージ。20代と比べて圧倒的経験があり、その経験値は品格にも色気にも繫がるし、熟された魅力があるのが40代の強みだと思います。経験だけはお金で買えないですから」。

いつも老若男女問わずしっかり相手の顔を見る。「目は口ほどに物を言うとも言いますが、その人の生きざまは顔に表れやすいと思います。そういう意味で僕は人の顔をよく見ています」。自分が40代になったときは好きなことをして、カッコよく生きていたい。「そのためには今頑張らないといけない。20〜30代は必死に駆け回り、挑戦させてもらえる機会があればどんどん飛び込みたいです」。今の過程は夢が少しずつ叶っていく楽しい時期だと言う。朝ドラが終わる頃には新たな顔を見られるのが楽しみだ。
《Profile》
’93年東京都出身。’10年ドラマ「素直になれなくて」で俳優デビュー。以降、ドラマ「アンナチュラル」「昭和元禄落語心中」、映画『ぐらんぶる』『弱虫ペダル』など話題作に出演。また『Yohji Yamamoto HOMME 2023 Spring SUMMER POUR Collection』ではモデルとしても活躍。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に比嘉賢秀役で出演中。(NHK総合毎週月〜土曜日 8:00〜8:15など)
常にポジティブで落ち込まない。「失敗したな」と思ったとしても、終わってしまったこととして、はい次!と切り替える。「なのに、また同じ失敗してるんですけどね」。

ニット ¥162,800(ZEGNA/ゼニア)ロングコート ¥597,300、パンツ ¥177,100(ともにVERSACE JAPAN)ベルト スタイリストスタイリスト私物
手は大きい方で、指も長いですね。いちばんの特徴は、太陽の手じゃないけれど、いつもぽかぽかしていてあったかいこと。握手をした人にもよく言われます。それって、実は心は冷たいんじゃないかって、ちょっと気にしてます(笑)。ハンドクリームも塗ったことないなあ。手入れなんて何もしてません。

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2022年『美ST』10月号掲載
撮影/彦坂栄治 ヘア・メーク/井手賢司(UM) スタイリスト/山本隆司 取材/安田真里 編集/伊達敦子