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【俳優・日向 亘さん】仮面ライダーリバイスから日曜劇場に出演するまで

14歳で予想もしなかった芸能界という世界に飛び込んだ日向 亘(ひゅうが わたる)さん。18歳で俳優なら誰しもが憧れる歴史ある日曜劇場のドラマ「Get Ready!」に出演が決まり、白瀬剛人役で出演中。「仮面ライダーリバイス」で演じたヒーローから一転、闇社会で暗躍する医療チームの天才ハッカーと、すでに役の振り幅も広い。今回のドラマではまだまだ芝居どころは少ないけれど、妻夫木聡さん、藤原竜也さん、松下奈緒さんという豪華出演者の中に見慣れない役者がいる、という違和感から自分に興味を持ってもらいたい。この機会に1人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しい、と言う。インタビュー中も落ち着いた語り口と、動じることなくゆったりと構える姿は18歳とは思えないほど大人びた印象。話しながら、時折見せる無邪気な表情は人懐こく、確実に人を虜にする魅力が隠されている。そんな2023年の大型ルーキーから目が離せません。

次世代イケメン「横顔遺産」⑪ 日曜劇場「Get Ready!」に出演している美少年は誰?

《Profile》
日向 亘(ひゅうが わたる)
14歳のときにホリプロが開催した「メンズスターオーディション」で6,468人の中から歴代最年少でグランプリに選ばれる。オーディションの副賞であった「太陽は動かない」のドラマ、映画連動作品で主役藤原竜也演じる鷹野一彦の高校生時代を演じ俳優デビューを飾る。同年10月「姉ちゃんの恋人」(フジテレビ・カンテレ系)で主人公の有村架純演じる安達桃子の弟役で次男の安達優輝役で出演。2021年の「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日)では主人公を支える五十嵐大二役で二面性のある難しい役所を演じる。そして今回の日曜劇場「Get Ready!」で若き天才ハッカー白瀬剛人役を射止める。まだ18歳ながら今後の活躍が期待されるルーキーとして2023年注目の俳優です。日向 亘は芸名で亘には「実直にひとつひとつのことに取り組み、大成功をおさめて欲しい」という願いが込められているそう。

──芸能界に入るきっかけは?

ホリプロの「メンズスターオーディション」に母と姉の応募により参加。6,468人の中からグランプリに選んでいただき、今こうして芸能界にいます。当時はまだ14歳で、東京なんて数回しか行ったことのない田舎の少年だったので、グランプリをいただいて嬉しい気持ちはありましたが、正直どういうことかわかっていなかったですね。純粋に「これからテレビに出たら芸能人の人にたくさん会える」くらいな気持ちでした。芸能界に対して知識がなさ過ぎたので。

副賞としてすでに「太陽は動かない」の出演も決まっていて。デビュー作としてはとても贅沢な現場でした。事務所の先輩である藤原竜也さんや竹内涼真さん、人生の大先輩である佐藤浩市さん、鶴見辰吾さん、勝野 洋さんなどお名前をあげていったらキリがないほど錚々たる俳優陣の方々がいらっしゃいました。もっと年齢を重ねていたら、その凄さに圧倒されていたかもしれませんが、まだ16歳。初の出演作だったので純粋な気持ちで現場に溶け込め、演じることの楽しさに目覚めました。

──現在放送中のTBS日曜劇場「Get Ready!」に出演されていかがですか?

日曜劇場は僕の役者としての目標のひとつでもあったので、まさかこんなに早く実現するなんて感無量です。
デビュー作の撮影を通して演じることの楽しさに目覚めて、早く次の作品に出て演技をしたい!という思いは強かったのですが…なかなか次回作には出られず、しばらくはオーディションを受けては落ちる、を繰り返していました……。

それから若手俳優の登竜門である「仮面ライダーリバイス」に出演することができ、今回のTBS日曜劇場という歴史ある枠で演技ができているのは本当に嬉しいです。役者として成長する機会をいただけたような思いです。

──撮影現場の雰囲気はいかがですか?

事務所の大先輩である妻夫木聡さんと藤原竜也さんもいらっしゃるので心強さもあります。現場で学ぶことも多く、竜也さんは僕から見ると、前室から役に入るときと竜也さんに戻るときの切り替えがぱっと早く、妻夫木さんは前室に入るときから役に入っていらして、その違いだけでも、ものすごく興味深いです。

妻夫木さんは現場での存在自体がエース(「Get Ready!」での主人公)。前室でもちょっと重苦しい空気を感じるような名残りがあって、実在していたらエースってこんな人なんだろうなと感じられて圧倒されています。言葉じゃなく、佇まいだけでも役を感じさせるオーラにドキドキさせられています。

──「Get Ready!」では天才ハッカーの役ですが、今後やってみたい役はありますか?

僕は、この世界に入る前は警察官や白バイの隊員に憧れていたので、まずは刑事役をやってみたいです。役者というのは毎回違う人物と職業になれる夢のような職業。毎回違う自分になれるのが醍醐味ですね。

今回は天才ハッカー役ですが、実は僕パソコンをあまり使ってこなかったのでタイピングの練習から始め、実際画面を通して見ても違和感ないまでにはなったと思います。実はハッカーも演じてみたい役だったので、決まったときは「ドンピシャな役キターーー!!」と思って、細かい部分にまで監督と相談をしてこだわっています。闇医者の組織の天才ハッカーなんて、男のロマンたっぷりですよね!今自分で話していても凄くいい役だなぁとつくづく思います(笑)。

ルービックキューブ(※ルービックキューブ®は株式会社メガハウスの登録商標)が僕の特技なんですが、それを常に手に持ち、常に手を動かしているキャラクターはどうかというのも堤幸彦監督に相談させていただきました。それが採用されたのがすごく嬉しかったですね。衣装も毎回、チェックON チェックをトレードマークにしているのですが、放送ごとに実はチェック柄を変えているんですよ。ドラマではそこにも注目して見て頂けたら嬉しいです。

──普段台詞はどのように覚えていらっしゃいますか?

台本をいただいたら、まずは一度通して読んで話の内容を理解します。その後に自分の出る場面をよく読み込み、シーンを把握。最終的に声に出して覚えています。僕、歌の歌詞とかも耳から入ってきて覚えるのが早い方なんです。だから、台本も声に出していると割と早く頭に入ります。でも、まだ長い台詞を経験したことがないので、台詞覚えが早いと言っていいのかちょっと疑問なんですが(笑)。

僕、集中力が長く続かないんです。だから現場でもこまめにON、OFFのスイッチを切り替えるようにしています。そうしないと1日撮影のとき、最後に頭が真っ白になってしまう気がして。演じる瞬間にもの凄い集中力で演じ、カットがかかった瞬間に日向亘に戻ります。これが今の僕のスタイルです。

──「Get Ready!」では松下奈緒さんとご一緒ですが、美STもアラフォー女性のための美容誌です。アラフォー女性にはどんなイメージをお持ちですか?

僕、自分で言うのはすごく恥ずかしいですけど、年上の女性にはすごく可愛がってもらえるんです。小学校、中学校でも同世代女子よりお母さんたちの間で圧倒的人気があったんです(笑)。僕自身、女系家族で女性に囲まれて育っているし、母親のママさんバレーにも一緒に通っていたので、年上の女性は僕的に実は一番話しやすいです!松下さんは現場でもとても優しくて、実際に自分の姉のように感じています。

──忙しいときの気持ちの切り替えはどのようにしていますか?

サウナ一択です! 汗をたっぷりかきながらサウナルームにいると、頭の中のことが汗と一緒に流れていって空っぽにできるんです。整うと体も頭もスッキリして何とも言えない状況なんですよ。それで家に帰って爆睡したら、次の日は驚くほどスッキリ。肌もツルツルになるしいいことしかないです、サウナは。皆さんにもお勧めしたいです!

──現在18歳の日向さんの美のルーティンを教えてください

美のルーティン、というほどのことではないですが…きちんと洗顔して肌を清潔に保ち、化粧水でしっかり保湿をします。それこそ、さっき話題にのぼったサウナ後の化粧水は毛穴からスポンジみたいにどんどん水分が入っていきます。本当に、びっくりするくらい化粧水が肌に染み込むから、いつもの倍以上は使うかも。入らなくなるまでしっかり化粧水を入れています。その翌日は自分でも肌のモチモチ具合に驚くくらいです。

化粧水の後、クリームで水分を閉じ込めるミニマムステップが基本。1人暮らしを始めた当初は、自炊をまったくしないで大好きな炭水化物やファストフードやお肉、揚げ物と18歳の男子メシ全開で肌荒れをしてからは、意識的に野菜やビタミンを摂るように心がけてます。

──この連載「横顔遺産」というタイトルなのですが、自分の横顔は好きですか? 好きなパーツはありますか?

僕、左右で顔の印象が少し違うんです! 僕自身は左から見た横顔の方が好みです(笑)。

パーツに関しては褒めていただけるのが涙袋と喉ぼとけです。中学生でまだ声がめちゃ高い頃から喉ぼとけだけは立派でした(笑)。

──40歳になったらどんな大人になっていたいですか?

やっぱり演じることが大好きなので役者を続けていたいです。息の長い俳優人生を送りたいです。「日向が出ているなら面白そうだね」と言って貰えるような役者に成長したい。そのために今は日々いろいろなことを吸収したいし、失敗からも学びとりたい。若いうちにいろいろな役に挑戦したいですね。

制作側の方たちからも信用を得られて、安心させることができるような俳優に成長したいです。人としては燻し銀のダンディな大人になりたい。どこまでも精進します!

《衣装クレジット》
デニムブルゾン¥39,600、ニット¥33,000、デニムパンツ¥28,600、シューズ¥57,200(すべてラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿)ほかスタイリスト私物

《ショップリスト》
ラッド ミュージシャン 原宿 TEL03-3470-6760

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撮影/嶋野旭  ヘア・メーク/佐々木麻里子  スタイリスト/五十嵐堂寿  取材/小花有紀

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