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ネパール、台湾、ベトナム 都内で海外旅行気分を味わえる♡【アジアンレストラン】名店3選

自由に海外旅行に行けない今、無性に食べたくなるのがアジアン・エスニック。まるで現地に来たような佇まいの店内でスパイスの効いた料理を頂けば、日頃の自粛ストレスも発散できそう。40代50代におすすめしたい都内のエスニック・レストラン3選です。

1:ローカルバスでガタゴト行くネパールの旅を軽食カジャと定食ダルバートでモダンに表現

何かと窮屈な毎日の中で、ふと恋しくなる、異国の味。はるか遠い国の風土や暮らしに思いを馳せながら、未知の味に出合える、軽やかで美しいアジアン・エスニックを食べに行こう。世田谷・豪徳寺の「オールドネパール トウキョウ」は、伝統的なネパールの食文化を、洗練されたスタイルで楽しめるレストラン。ネパールの食事は、基本的に1日2食、昼・夜のみで、その合間に、カジャと呼ばれる軽食を食べたり、チヤ(お茶)を飲んだりする。食事は、ほとんどがダルバート。ダル=豆(のスープ)と、バート=米飯に、付け合わせのおかず、アチャール(漬け物、薬味など)を合わせた定食だ。そんなネパールの暮らしをコース仕立てにしたディナーが、この店の真骨頂。テーマは2カ月ごとに替わり、いま提供しているのは、中央ネパールのタンセン・パルパ地方から、湖のあるリゾートのポカラへ、ローカルバスで行く旅をイメージしたコースだ(5月初旬まで)。朝は、タンセンのバスターミナルのカジャ屋さんで、バトゥック(豆のペーストを揚げたもの)をつまみ、途中の休憩所では、豆や卵、野菜の和え物、スープなどで小腹を満たす。ポカラに着いたら湖畔のレストランで、ちょっと贅沢なダルバートを。新鮮な淡水魚のカレーに、ドライなチキンカレー、野菜の炒め煮や青菜、色とりどりのアチャールが添えられる。素材感を引き立てるスパイスや、自家製発酵食品の摩訶不思議な風味、ナチュラルワインとのマリアージュに、ネパール料理のイメージが刷新されるはず。

ダルバートは、豆のスープと、3種類の米を使ったごはんに、イワナのカレー、チキンカレー、野菜料理、5種類のアチャールを添えて。※ディナーコースは前日までに要予約。
ディナーコース ¥6,600

ネパールのカジャ(軽食)を前菜に、カナ(食事)をメインに見立てたディナーコース。ウラド豆のペーストを揚げたバトゥック、ノーザンルビー(じゃがいも)のアチャール。

マッシュしたひよこ豆に卵のソース、チヤの泡。

赤丸かぶのグリルと紅芯大根、ザクロのアチャール、ザクロの漬け汁をシートにして。

ホロホロ鳥のスープ。肉はコンフィにし、菊芋のアチャール、菜の花を添えて。

デザートはポカラ産コーヒーのプリン。

オールドネパール トウキョウ
東京都世田谷区豪徳寺1-42-11 ☎03-6413-6618 営業時間 11:30〜14:30、18:00〜19:30(ともにL.O.)月・火曜休業

2:ジューシーなワンタンをほおばりながらクラフトビールをグビッといく至福

白山の台湾酒場「オルソー」は、かの国のレトロな食堂を思わせる一軒家。1階はチョイ飲みしやすいスツール&ハイテーブル、2階は腰を落ち着けて食事を楽しめるテーブル席。QRコードをスマホで読み込んでオーダー・精算したり、ほとんどの飲み物はセルフで冷蔵庫から持ってくるシステムも、スマートで台湾っぽい。料理は、5種類ある「台湾ワンタン」が人気で、モチモチとした手打ちの皮に餡たっぷりの本格派。豚肉は4種類の部位をブレンドし、パウダー状にした昆布や椎茸で旨みを深く、鶏ガラスープでジューシーな食感に仕上げている。ホップを贅沢に使ったオリジナルのクラフトビール「ワンタンHazyIPA」との相性もバツグンだ。

台湾ワンタン ¥590〜

オルソー
東京都文京区白山5-32-13 ☎03-5615-9969 営業時間11:30〜14:00、17:30〜22:00(ともにL.O.)月曜休業(5月からは無休)台湾ワンタン豚肉4個 ¥590、台湾ワンタン旬野菜4個 ¥650、旬の青菜炒め ¥660、豚足煮込 ¥770、オリジナルクラフトビール「ワンタンHazyIPA」ハーフサイズ ¥590〜

3:牛骨を焼き丸一日かけてじっくり煮出したスープが絶品!

清澄白河の「ダイナー・ヴァン」は、ホーチミン出身のシェフのこだわりと、日本人女性のオーナーのセンスが絶妙に合わさったベトナム料理店。軒先に設置されたテイクアウト用バインミーのワゴンも、ベトナムから取り寄せたものだそうで、注文ごとに目の前で作ってくれる。人気のフォーは、スープが決め手。「フォー・ボー(牛肉のフォー)」なら、牛骨を焼いて、カルダモン、アニス、シナモンなどのスパイスと一緒に丸一日かけて煮込んだスープが使われる。テーブルにあるニンニクの酢漬けで、味変しながら楽しむのが本国流。ぜひお試しを。

フォー・ボー ¥990

ダイナー・ヴァン
東京都江東区三好3-10-3 ☎03-5245-5258 営業時間11:30〜14:00、17:30〜21:30、金・土・日曜〜22:00(すべてL.O.)※土曜または日曜8:30から不定期で「ベトナムの朝ごはん(おこわ)」営業あり(Instagramで告知)。月曜、火曜のディナー休業 バインミーチャーシューミックス ¥770

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※お店のデータは取材時のものです。

2021年『美ST』6月号掲載
撮影/田村浩章 取材/伊藤由起 構成/伊達敦子

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