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こめかみの窪みは「オバさん」のサイン! 老け見えが加速する顔の「凸凹」問題、傾向と対策

土台である骨や筋肉の萎縮と表面を覆う皮膚の弾力低下で起こる顔の凸凹。加齢が進むことでさらに骨格に変化が出てきます。内外からのケアに加え、美容医療も選択肢の一つです。ドクタースパ・クリニックの鈴木芳郎先生に話を伺いました。

加齢が進むと顔のあちこちに「凸凹(デコボコ)」が!

閉経期はシミ、シワ、たるみのその先の悩み、肌表面の凸凹化に直面。その原因はエイジングした表面の皮膚だけではなく、その土台となる骨や筋肉の衰退、皮下脂肪の減少など、顔の構造上のガタつきによるところも大きい。

加齢で生まれる顔の凸凹


額やこめかみの丸みが損なわれる
額から側頭部のこめかみ部分の骨の陥没や皮膚のたるみが進むと丸みがなくなって平坦顔に。


・目が落ち窪む目の下がたるむ

眼窩が拡大することで目がより奥深くへと入り込み、まぶたや目の下の皮膚もたるむ。

・頰が下がる

頰を支える上顎骨が後退するので顔が平坦化して法令線や口元のたるみが目立つように。

・鼻が低く鼻先が下がる

鼻が奥へと後退するため、鼻が低くなり鼻先も下垂、平坦で縦横に肥大した印象の鼻に。

・口元が萎む

歯茎の土台となる上顎骨の萎縮で歯茎も後退、顎の骨も縮小するので口元のハリが減退。

・顎が短く後退する

顎の骨が矮小化して面積が小さくなることで、表面の皮膚余りが起こって梅干し顎に。

・額の中心の凹み

額の骨が萎縮して表皮がたるむことで眉間や額の真ん中が凹んで凸凹な皮膚感に。

・こめかみの凹み

側頭部の骨と筋肉が萎縮したうえに額の皮膚がたるんで下がりこめかみに凹みが発生。

・眼球が入る穴の拡大

眼球が収まるくぼみの部分の骨が衰えて周りの筋肉が拘縮するため眼窩が広がり深くなる。

・頰骨の萎縮・後退

上顎骨が萎縮、後退することに加えて頰の筋肉や皮下脂肪も減少してコケた印象になる。

・鼻の空洞の拡大
骨が萎縮することで鼻が収まる部分の空洞が拡大すると鼻が横に広がり大きく見える。

・顎の突起が減少・短縮

顎を支える骨が衰えることで顎そのものが小さくなり、さらに奥へと後退する。

骨格の変化が鍵内外のケアに加えて美容医療の選択肢も

加齢により顔の土台である骨が萎縮して小さくなり、筋肉も拘縮気味になるのに、皮膚はコラーゲンの減少により弾力の低下が起こるので伸縮が悪く皮膚が余ってしまう状態に。例えて言うならば、ゴム風船の空気が時間とともに抜けていき同時にゴム自体の弾力も劣化して表面がペコペコしてしまうように、顔表面にも老化とともに凸凹が出現するのです。

そんな状態を阻止するためには、皮膚と皮下組織、表情筋、骨など肌を支える部分の老化防止が肝心です。有害な光を避けてコラーゲンたっぷりな食生活で皮膚を健やかに保ち、肌を支える皮下組織、表情筋を拘縮させないよう表情筋の運動とマッサージを習慣に。さらに骨の老化防止のためにはカルシウムやビタミンDの摂取を心がけてください。美容医療で対応するならば、目周りや法令線の痩せくぼみや頰の凸凹には、萎んだ風船に空気を入れ直すようにヒアルロン酸や脂肪などを注入して凹んだ部分を膨らませる施術が有効。

さらに顎の梅干しジワや額のガタつきにはボトックスも効きます。また、萎んだ風船を縛り直すように、皮膚の表面積を小さくするフェイスリフト手術やスレッド治療も効果的です。

美容医療エキスパートからビギナーまで幅広い患者さんに支持される美STのご意見番ドクター。雑巾縫いやオートクチュールメルティスレッドは女医からも施術予約が殺到。

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2021年『美ST』6月号掲載
撮影/大瀬智和、岡本卓大(人物)、SHINTARO(静物) ヘア・メーク/このみ(Lila)、七浦彩香(_TREE) イラスト/RENA YAMANAKA 取材/森島千鶴子 編集/小澤博子

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